2014年9月23日火曜日

なぜ逆ガルにそこまでこだわるのか

二郎の理想とする機体としてしばしば登場する逆ガルの機体


九試艦戦は最初は逆ガルであったが九六四号艦戦では中央翼の
上反角をゼロにして通常の翼端上反角としている




ゼロ戦は最初から翼根からの上反角であり逆ガルではない



しかし作品の中では菜穂子の気をひくために二郎が作ったペーパーグライダー
までが逆ガル翼だ。どちらかというとこのスタイルは二郎のこだわりではなく、
駿のこだわりのように思えるゆえんだ



◆逆ガル翼の特徴

メリットとしては屈曲部から脚を生やすことで脚柱を短くできること。
また低翼配置の場合に胴体との空力干渉を避けるために必要なフィレットがいらない、大迎え角時の前方視界が広いなどが考えられるが、一方で上反角効果を相殺し、桁の工作や折れ曲がり部分での流れの剥離など、デメリットもある。
実機でこの逆ガル翼を使ったのはシュツーカやヴォートF4Uコルセアくらいで日本機では流星改が浅い逆ガルといえば言えるだろうか。
なぜ平面胴体のペーパーグライダーにまで逆ガルを好んで使用しているのかは作者に聞かねば分からないが、何か特徴を持たせたかったこと、もしくはその逆ガルのスタイル自身に魅力を感じているからなのではないだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿